自動ドアの事故事例について
自動ドアの事故は今も起きている|実際の事故事例から考える安全対策と点検の重要性
普段何気なく利用している自動ドアですが、
実際には「挟まれる」「ぶつかる」「手を引き込まれる」といった事故が発生しています。
特に注意が必要なのが、
小さな子どもや高齢者です。
自動ドアはセンサーによって人を検知して開閉していますが、
センサーが付いているからといって、
すべての事故を完全に防げるわけではありません。
自動ドアではどのくらい事故が起きている?
消費者庁の消費者安全調査委員会が行った調査では、
東京消防庁管内の救急搬送データにおいて、
5年間で437件の自動ドア事故が確認されています。
また、全国自動ドア協会が収集した事故情報では、
4年間で516件の事故が確認されています。
・骨折 17件
・裂傷 81件
・打撲 133件
・擦り傷 34件
・その他・不明 251件
自動ドア事故というと軽い接触を想像するかもしれませんが、
実際には骨折などの大きなけがにつながった事故も報告されています。
特に事故が多いのは「子ども」と「高齢者」
消費者庁の調査では、
事故件数が特に多かった年代は
9歳以下の子どもと
60歳代以上の高齢者でした。
子どもに多い「手の引き込まれ事故」
子どもで特に注意したいのが、
自動ドアが開く際に、
ドアと戸袋や壁側の部分との間に手を引き込まれる事故です。
消費者庁の調査では、
「引き込まれる事故」で年齢が確認できた74件のうち、
61件、約82%が9歳以下でした。
子どもが自動ドアのガラスやドア枠に手を触れている状態でドアが開くと、
そのまま手や指が戸袋側へ引き込まれる可能性があります。
・自動ドアに手をつく
・ドアにもたれかかる
・戸袋付近で遊ぶ
・開き始めたドアを触る
高齢者に多い「衝突・転倒事故」
高齢者の場合は、
閉まりかけた自動ドアへの衝突や、
接触したことでバランスを崩して転倒する事故に注意が必要です。
若い人であれば軽い接触で済むケースでも、
高齢者の場合は転倒によって骨折などの大きなけがにつながる可能性があります。
消費者庁の事故データでも、
骨折事故の多くは60歳代以上で発生しています。
最近の自動ドアでも事故は起きる?
近年の自動ドアは、
存在検知センサーや補助光電センサーなど、
事故を防止するための安全対策が進んでいます。
しかし、古い自動ドアを中心に、
現在でも引き込み事故や衝突事故が発生しています。
2024年には、自動ドアメーカーのナブテスコが
子ども向けの安全教室を開催し、
自動ドアへの手の引き込まれや衝突事故について注意を呼びかけています。
つまり、自動ドア事故は過去の問題ではありません。
なぜ自動ドア事故は起きるのか?
自動ドア事故の原因は一つではありません。
- センサーの検知範囲が適切でない
- センサーや機器の劣化
- ドアの開閉速度や設定
- ドア付近での立ち止まり
- 駆け込み
- 斜め方向からの進入
- 子どもがドアに触れる
全国自動ドア協会も、
「駆け込み」「立ち止まり」「斜め進入」などが
事故につながる行動として注意を呼びかけています。
センサーが付いていれば安全、ではありません
自動ドアには通常、
人を検知する起動センサーや、
ドアの走行部に人がいることを検知する補助センサーなどが設置されています。
しかし、
センサーが付いていることと、正常に機能していることは別です。
長期間使用している自動ドアでは、
センサーの検知範囲がずれていたり、
機器が劣化していたりする場合があります。
また、店舗のレイアウト変更や
入口付近への什器設置などによって、
人の通行経路が変わることもあります。
そのため、設置時だけでなく、
定期的に自動ドアの状態を確認することが重要です。
自動ドア事故を防ぐために確認したいポイント
- 人が近づいたときに十分早くドアが開くか
- ドアの間に人がいる状態で閉まり始めないか
- 補助センサーが正常に反応しているか
- 異音や引っ掛かりがないか
- 開閉速度が速すぎないか
- ドアが途中で止まることがないか
- センサーの検知範囲に異常がないか
少しでも違和感がある場合は、
そのまま使用を続けず、
専門業者へ点検を依頼することをおすすめします。
自動ドアは「動けばOK」ではありません
自動ドアは毎日何十回、何百回と開閉する設備です。
そのため、
「開く」「閉まる」という動作だけではなく、
安全に開閉しているかを確認することが重要です。
自動ドアは「動いているから大丈夫」ではなく、
「安全に動いているか」が重要です。
自動ドアの点検・修理はウィンテックへ
有限会社ウィンテックでは、
自動ドアの点検・修理・センサー交換・部品交換などに対応しています。
「最近ドアの反応が遅い」
「人がいるのに閉まりかける」
「センサーが反応しにくい」
「異音がする」
「長期間点検をしていない」
といった場合は、お気軽にご相談ください。
自動ドアは多くの人が毎日利用する設備です。
事故を防ぐためにも、
定期的な点検と早めの整備をおすすめします。
参考:消費者庁 消費者安全調査委員会「自動ドアによる事故」、
全国自動ドア協会「自動ドア安全ガイド」


